
色紙にはいくつかサイズがあるのですが、その中でも一番小さいのが「豆色紙(姫色紙)」といわれるものです。サイズは76ミリ四方しかありません。
小さいから簡単に描けると思う人が多いのか、このサイズで小品をたくさん描いて売る作戦に出るアーティストが結構いるんですけど、いやいやいや。
全然簡単なんかじゃないです。むしろ逆。
小さいから情報量を増やさないとまったく見栄えがしないんです。以前、著名な漫画家の先生も「普通サイズの色紙と比べて手間はかわらない、普通サイズの方が飾って見栄えがするので小さいのを描く理由がない」とおっしゃっていました。
小さい画面に情報量を詰め込もうというのですから、楽どころか逆にテクニックも集中力も必要なのです。
極小絵を量産して安く売っているアーティストさんは、その辺割り切っているのだと思いますが、前述の漫画家さんのスタンスの方がずっと誠実な気がするのは私だけですかね。