ものは試し

作品発表の環境を変えてみた

長年キャラクター絵を描いてきて、自分としては満足がいく評価をいただいていましたが、Xの絵描きに対する不当な制限に嫌気がさしてXのアカウントは閉じました。だって全然いいねが付かなくなっちゃったし。

んで、Blueskyに移住したんですが、フォロワーさんはXで満足な方も多数いるわけで、フォロワー数は五分の一といったところですね。まあウォーターマークを外せる生成AIをサイトに実装しているSNSなんぞ願い下げですので、スッキリしました。こればっかりはフォロワーが多かろうがなんだろうが譲れません。

Blueskyはラベリングさえすればセンシティブ画像を投稿できるし、日本人がNSFW画像を投稿してもXのように凍結されたりしないので、絵かきにとってはいいところです。しかし、AIのクロールを完全に遮断しているわけではないので、AI対策は必要。

これまではGlazeを使ってきたんですが、どうにも画像が汚くなってしまうんですね。画像を加工してAIが誤認するようにしているわけですから、仕方ありません。んで、他に対策はないか調べてみたところ、多くのAI、特に絵描きの画風を模倣しようとする系のものは、細かいタッチが拾えないからと一定の大きさ未満の画像は学習の対象から外しているらしい。

そのサイズは、多くのAIで「長辺方向が512px未満」らしいんですね。

ということは、このサイズより小さくすればAIに無視される確率がかなり上がりそうです。で、試してみました。

これが一辺500px。これだと、DLして印刷しようとか壁紙に加工しようとかという、人間による不正使用にも効果があります。

デスクトップブラウザでサイトを見ている人は意外と少ないという事実

私は職場でウェブサイトの更新や管理をやっているんですが、Googleアナリティクスで見てみると、訪問者の半分以上はスマホなんですよね。残りが他の端末ですが、タブレットなども含まれますのでコンピュータは思いのほか少ない。私なんかスマホのちまちました画面がイヤで、家でゆっくりWeb見るならコンピュータでっていうのが当たり前の感覚ですが、それはもはや少数派なんです。かみさんも娘もずっとスマホで見てます。

じゃあ、スマホでBlueskyを見たら500px画像はどう見えるか。

Blueskyの公式アプリでTLを見た状態。

画像タップで拡大表示。

まあ、特に支障ないわけです。これはiPhoneSE2のスクショで、画面解像度が横750pxなので150%拡大表示されていますが、ピクセル密度が高い最近のディスプレイのスケーラブル表示は優秀で、ジャギったりぼやけたりする感じはありません。

デスクトップ環境に合わせて高解像度の画像を投稿してもスマホではあまり見え方に差はないし、無料で見られるサイトにリッチなコンテンツを投稿しても作者にメリットはありません。

投稿画像を500×500pxに統一してみた

そこで、HD画質のファイルは会員制サイトのPatreon限定公開とすることにしました。Patreonは無料会員として登録することができますが、基本的には会員登録しないと見られないサイトです。有料か無料かは作品ごとに決められるので、有料をベースにしつつサービス品として無料も入れていく作戦です。PatreonからDLした画像にはロックがかかっていて二次使用することはできないし、会員制なのでAIがクロールすることはできないはずです。

で、SNSに投稿する画像サイズなんですが、キリのいいところで長辺500pxとすることに…と、ここでひとつひらめきました。

正方形画像と千代紙でジャパネスクを演出

最近私は「寸松庵サイズ」という小さな色紙にアナログの小品を描いています。

こんな感じのものです。色紙なので完全に正方形ではないですが、かなり正方形に近いアスペクト比です。さらに千代紙を張り込んでいます。

なら、千代紙のイメージで正方形にしてみたら?

私は、絵柄的なものか海外のフォロワーさんが多いんですが、案外彼らって日本的なものを欲してたりするんですよ。正方形の画面と千代紙の組み合わせって、和を感じさせると思ったんです。

しかも、正方形は長辺サイズが制限された画像なら情報量を最大限にとれるというメリットもある。それで描いたのが最初に載せたキツネの巫女さんの絵です。

この絵はキャラクターはアナログで描いていて、背景の千代紙は実物をスキャンしてデジタルで合成。筆字は実際に墨と筆で書いて合成。エフェクト類はデジタルというミクストメディア作品になっています。

なかなかおもしろいんじゃないかと自画自賛していますが、どんなものでしょう。しばらくこのシリーズを描いていきたいと思っています。

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