テレエルマリートM 90mm / F2.8

ライカのテレエルマリートはコンパクトなレンジファインダー用望遠レンズです。標準レンズよりちょっと大きいだけというサイズ感で、気軽なスナップに使える中望遠レンズです。

ファインダー視野がレンズの焦点距離にかかわらず固定のレンジファインダーカメラにおいては、望遠レンズはファインダー視野に対して撮影枠が小さく構図が決めにくくなってしまいます。なので、このレンズのような中望遠レンズは、ファインダー倍率が大きいボディが使いやすいです。私のM6は倍率0.85のHMなので、望遠でも通常モデルよりは使いやすいのもこのレンズを好んで使う理由の一つ。

竹駒神社の花手水。手前は日陰ですがいい色が出ていますし、奥側の陽があたっている部分も飛び気味ですがいい感じです。狙い通りの露出になりました。

仙台市農業園芸センターにて。3人の人影…のようで実は右側はブロンズ像です。ベンチのような台座も含めて彫刻作品というわけです。

M型ライカはズミクロンを使うことが多いですが、こういうのは望遠レンズの面目躍如ですね。50mmでは作品にならなかったでしょう。

同じく農業園芸センターのバラ園で見かけた薄紫色のバラ。

浮き立つような立体感がいい感じです。

優しくナチュラルな色、フォーカス部分のシャープさとアーティスティックなボケ具合のバランスが素晴らしいレンズだと思います。ライカレンズとしては廉価に入手できるので、Mマウント機をお持ちの方は一本入手してみるのもいいと思います。

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