狛犬さん動画

仙台市泉区朴沢 八幡神社

狛犬さんって実は、左右別々の神獣なんです。通常向かって右側の阿形(口を開けている)が獅子で、左側の吽形(口を閉じている)のが狛犬です。形は似ていますが狛犬の方は頭に角があり、異なる生き物という設定なのです。

でも、私の地元宮城県では、どちらにも角がある事が多いです。しかも、吽形さんが明らかに柔和で女性的な顔をしている。つまり、同種の雌雄のペアに見えることが多いんです。

笑顔がかわいいステキな夫婦、仙台市泉区朴沢・八幡神社の狛犬さんを動画にしてみました。コテコテの仙台弁の字幕がついているのでわかりにくいと思いますが、こうしないと雰囲気が出ないのでご勘弁。

この狛犬さんは動画中のセリフにもあるとおり、江戸時代の作です。その頃は、このような田舎では石工さんも注文する村人も、狛犬の正しい知識がなかったのでしょう。そのことが逆に、とてもオリジナリティがあって微笑ましい狛犬さんを生み出しました。

狛犬さんというと神社を守護する神獣として、いかめしい顔で睨みをきかせているイメージがありますが、ここの狛犬さんはもう満面の笑顔です。きっと、注文した村人たちも石工さんも「おらだつの村に賽銭泥棒とか悪い奴はいねえがらよ、かわいい狛犬さんにすっぺ!」「んだんだ、お参りするときに楽しくなるようなニコニコのな!」なんて話しながらこのデザインに決めたのかもしれません。

本来は違う神獣なのに、どう見てもこれは夫婦ですよね。どっちにも角があるし。そこには、狛犬本来の意味とは違う、夫婦円満や子宝成就の思いも込められていたのかもしれません。私はここに行くとつい狛犬さん相手に世間話をしてしまいます。

日本人は古くから人間以外の存在にキャラクター性を持たせ、愛着を感じる傾向がある民族だと思います。自然信仰であったり、八百万の神を信じるという精神性がそうさせるのでしょう。でも、地方の石工さんが十分な知識なく狛犬を彫ってこれが出来上がるというのは、とんでもないキャラデザ能力じゃないでしょうか。やっぱり日本人のキャラクター好きは筋金入りですね。

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