2026年2月25日 08:29
私、けっこう雑学的な知識はあるほうだと思ってます
知識があるとはどういうことか
前のエントリ「久しぶりにネイチャーフォト」の、撮影現場での話。
鳥を見ている皆さんが大勢いたんですが、誰もオオハクチョウ以外の鳥を名前(種名)で呼んでない。
いや、生き物好き以外はそんなもんでしょうけど、私は個人的にちょっともったいないなと思って見てました。
世の中の生き物にはすべからく名前があります、名を知るというのは、その生き物を理解する第一歩。
皆さん「あの白いの」とか「あそこにいる白黒の」とかしか言わない。白いのには「ユリカモメ」、白黒のには「キンクロハジロ」という立派な名前があるんです。
なぜ生き物に名前があるのか
人間は生き物を分類し名前をつけることに、長年多大なエネルギーを費やしてきました。なぜか。
それは、同じ地球の一員である人間にとって「世界を見るときの解像度」が上がるからだ、と私は思っています。
もっと分かりやすく言うと、友人が増えて恐怖が減るんです。
「友人が増えて恐怖が減る」とは?
ツマグロヒョウモンというチョウがいます。幼虫の食草はスミレ類なので、庭でパンジーやビオラを栽培しているとこの幼虫に出会うかもしれません。

これがツマグロヒョウモンの幼虫。どうですかこの悪役ヅラ。
もう悪いことしかしない、って感じでしょ?
でもこのいかにも毒がありそうなトゲトゲは実は見せかけで、刺さりもしないし毒もないんです。つまりこの子は見た目がイカついだけで、別に怖がる必要はない相手なのです。いやま、もうこのルックスだけで触りたくはないですけどね。

あとこんな子も。
見ての通りカメムシです。カメムシといえば、触ると臭い匂いを出しますよね。でもこの子は大丈夫。
なんと、青リンゴや若草のような爽やかな匂いがするんです。だから、この子を見かけたら手のひらに乗せても大丈夫。
妖怪の 正体知れば 怖くない
あとこんな子も。トラツグミという鳥です。動画を引用しましたので声を聞いてみてください。
いやあ不気味ですねえ!
しかもこの子、夜に鳴くのですから不気味さもひとしおです。
昔の人は、この声の主を「鵺(ぬえ)」という妖怪だと思っていました。さもありなん。
しかし、あらかじめ知っておけばキャンプ中にこの声が聞こえてきても怖くな…いやま、これはちょっと精神にクるかな?
これが「友人が増えて恐怖が減る」ってことです。逆に、人畜無害な見た目でもヤバい奴はいますが、知っていれば未然に避けられますしむやみに怖がる必要もありません。
世界の解像度が上がる、というのはそういうことです。
そこら辺の野山で、安全に楽しく遊べるようになるってだけでもとても価値があることだと思ってます。