中古で買った老兵が大のお気に入りになった
ニコンE950、1999年発売のニコンのフラッグシップデジタルカメラ

1999年というと27年前。まだ生まれてなかった、って方もけっこういるんじゃないでしょうか。
このカメラはニコン最初期のデジタルカメラで、当時のフラッグシップ機です。
フラッグシップにもかかわらず「スイバル機構」という斬新なアイディアを搭載。グリップ側と撮影ユニット側が360度、グリグリ回せます。
このおかげでウェストレベルファインダー的にも使えるし、撮影の自由度が格段に広がります。ニコンは、デジタルカメラという電子機器ゆえの設計の自由さを活かし、カメラというデバイスの未来を示して見せたのです。

しかし、ユーザーはバルナックライカから連綿と続く、コンベンショナルなスタイルのカメラを選びました。いわゆるフツーの、カメラらしいカメラです。平たく横長のボディの中央付近にレンズが付き、右手でボディ右側を持って、左手でレンズを支えるという形です。
スイバル機構はユニークで便利な構造でしたが、主流にはならずにその使命を終えました。


でも、私はそういう未来を提示してくれたニコンという会社とE950が好きだし、敬意を表しますよ。
チャレンジした結果の製品というのは、特別なオーラがある。製品自体が強く主張しているからです。
私が死ぬのが先か、E950が故障するのが先か。
バルナックライカのじじいは到底壊れそうにないですが、こいつは電子機器だからあと10年、20年とは持たないでしょう。電解コンデンサとか寿命が短いパーツ使ってるもんね。
でも電源が単3乾電池だから、致命的に故障するその時までは使ってやれるんだなこれが。

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