フィルムのハーフカメラにしかできない遊び
切っても切れない!

どうも、平玄です。今日はフィルムのハーフカメラでしかできない、ちょっとしたアートの手法について書きます。
フィルムのハーフカメラで撮った写真を現像してスキャンする時、ラボに出してCDにしてもらうなら、最初にハーフであることを伝えれば各コマが全部別のデータになります。
でも自宅スキャンの場合、普通にスキャンすると、普通のスキャナにはハーフでスキャンするモードがないので、隣のコマとつながった状態になります。
これは、昔からある手法なんですが、ちょっとおもしろい。

この二枚は、フィルム上で物理的に隣り合っているけど、別の日に撮ったカットです。しかも、見ての通り全然別の場所です。つまり、この二枚には、時間も位置もなんの関連もないんです。ただ、撮った結果のフィルム上で、物理的に隣り合っているだけ。

一方、この狛犬さんたちは、実際に向かい合って置かれているペアです。この二枚の間には、時間的・空間的な乖離はありません。
撮影者にはコントロール困難な偶然のペアを作る遊び

フィルム一本で72枚撮れるハーフカメラ。気合い入れて一日で撮り切るならともかく、普通はパチパチ撮ってバッグに戻して、次はまた翌日…という感じで、数日かけて撮る流れになるでしょう。目視で確認できない最終カットを記憶していられる人なら別ですが、普通は日が変わった時点でそこに偶然性が作用してくるはずです。要は、隣り合ったカットを意図的に関連付けて構成するのは困難ということです。
フィルムカメラで撮る時、デジタルのように気軽に大量のカットを撮ることはないわけです。一枚一枚丁寧にレリーズし、なんなら失敗してもその時はその時というつもりで撮る。
んで。その時隣り合ったカットが撮影者がコントロールしたものではなく単なる偶然だとしたら。
なかなかに面白い遊びだと思いますね。